はじめに：副業プログラミングのリアルをQ&Aで解説
副業としてプログラミングに興味を持ったとき、ネットを検索してもキラキラした成功例ばかりが目に入って、「本当に自分でもできるの？」と不安になる人は多いと思います。
特に未経験から始めようとしている人にとっては、「何を信じたらいいのか分からない」という感覚のほうが強いかもしれません。
この記事では、そんな“これから副業を始めたい人”に向けて、実際によくある悩みや疑問をQ&A形式でまとめました。
SNSやクラウドソーシングの現場でもよく見かける不安の声をベースにしているので、「あ、自分もこれ思ってたかも」と感じるものがきっとあるはずです。
ひとつひとつの回答には、「どうやったら乗り越えられるか」「どんな視点で考えるとラクになるか」といった視点も込めています。
完璧な答えじゃなくても、少しでも前に進むヒントになればうれしいです。
副業を始めるか迷っている人も、すでに学習中で立ち止まりそうな人も、
自分の不安を整理しながら、次の一歩につなげてもらえたらと思います。
Q1. 未経験でも本当に稼げるの？
結論から言うと、未経験でも副業で稼ぐことは可能です。ただし、「すぐに」「楽に」とはいきません。プログラミング副業で収益が出るまでには、学習・ポートフォリオ作成・営業といった段階を踏む必要があり、多くの人はここで時間がかかります。
SNSなどで「月5万稼げました！」という声を見かけると、自分もすぐ稼げるのでは？と思いがちですが、実際には毎日1〜2時間の学習を3〜6ヶ月ほど継続した上で、ようやくスタートラインに立てるイメージです。
また、副業で求められるのは“高い技術力”よりも、“約束を守って成果を納品できること”。この点では、未経験でも丁寧に対応できる人の方がむしろ信頼されやすい場面もあります。
とはいえ、実際に稼げるようになる人は全体の一部です。途中で挫折してしまう人の多くは、「思っていたより地味だった」「成果が出る前に不安になった」といった理由で離脱してしまいます。
だからこそ、はじめの段階では「稼げるかどうか」よりも、“続けられそうか”を判断基準にするのがおすすめです。小さなアウトプットを積み重ねながら、「これなら副業としてやっていけそう」という手応えが得られれば、それが第一歩になります。
Q2. どのくらいのレベルで案件に応募していいの？
「ポートフォリオが完璧じゃないと無理ですよね？」「現場で使えるスキルがまだなくて…」
副業の入り口でよく聞く悩みです。でも、ここで一つ知っておいてほしいのは、“完璧”を待っていたら一生応募できないということ。
たとえば、コーディングの模写が1つでも仕上がった。簡単なアプリを作ってGitHubに上げてみた。これだけでも、十分に“アウトプット実績”になります。もちろんレベルとしては初歩的かもしれませんが、「これをベースに提案してみる」こと自体がすでに一歩リードしてる状態なんです。
たぶんこの記事を読んでいる人の多くが、「こんな状態で応募しても迷惑じゃないかな…」と不安になってると思います。でも、発注側が見ているのは、“プロ並みの技術”じゃなくて、“誠実にやりとりできるか”や“納期を守れるか”といった人柄の部分も大きい。
自分が想像しているより、「やってみないとわからない案件」って意外と多いです。
迷ってるなら、完璧を目指すよりも「とりあえず応募してみる」。
もし落ちても、それは“経験”として残るし、改善点も見えてくる。
その繰り返しで、自分に合う仕事のスタイルも見えてきます。
Q3. 副業ってどこから案件取るの？クラウドワークスしか知らない…
たしかに「副業で案件を取る＝クラウドワークス」というイメージが強いですよね。でも実は、副業エンジニアの案件獲得ルートってもっと多様なんです。
たとえば、SNS（XやInstagram）でポートフォリオを公開して「興味あります！」とDMが来たケース。知人から「Webサイト作れる？」と声がかかったケース。自分で営業メールを送って案件をもらったケース。中には、自作サービスやブログ経由でお仕事につながる人もいます。
もちろん最初は、クラウドソーシングを使ってみるのもアリ。でも、いざ始めてみると「競争が激しすぎる」「低単価が多い」と感じることもあるかもしれません。
そんなときは、“応募する側”ではなく**「見つけてもらう側」になる工夫**も大切です。たとえば、プロフィールや提案文の書き方を工夫する。SNSに日々の学習や成果物を発信しておく。ポートフォリオをちゃんと見せる。これだけでも、同じ案件への通りやすさが全然変わってきます。
副業は「営業力もスキルのうち」です。最初は失敗して当然。でも、行動の幅を広げていくことで、“自分らしい案件の取り方”が見えてきます。
Q4. 副業の時間が全然取れない。仕事終わってから無理じゃない？
これは本当に多い悩みです。仕事が終わったあとにパソコンを開く気力なんて残ってない。学習も続かない。正直、「時間がないから無理かも…」と思ってる人、多いと思います。
でも、ここで考えたいのは「時間があるかどうか」じゃなくて、“どう使うか”。
たとえば、朝30分だけ早起きして学習する。土日のうち、どちらかの午前中だけを「副業時間」にする。1日2時間じゃなくても、週に5時間積み上げられれば、1ヶ月で20時間＝半年で120時間になります。これは、初案件を目指すには十分な学習量です。
「毎日がんばらなきゃ」と思うほど続かなくなります。だからこそ、“副業と両立できてる人”は、継続しやすい仕組みを先に作っているんです。
大切なのは、他人と比べないこと。SNSで「毎日3時間やってます」みたいな投稿を見て焦る必要はありません。あなたの生活リズムに合った、現実的なペースを見つければOKです。
もし「今日は何もできなかった…」と落ち込む日があっても、“戻ってこられる仕組み”を作っておくことが、副業を続ける最大のコツ。完璧を目指さず、リズムをつかむことが成功の近道です。
Q5. 副業って確定申告とか面倒じゃない？
これはけっこう気になるポイントですよね。技術的なことより、「税金とかめんどくさそう…」って理由で踏み出せない人も少なくありません。
でも、実はそんなに構える必要はありません。副業で得た収入が年間20万円を超えたら申告が必要というルールはありますが、それ以下なら基本的には申告不要（※給与所得以外の場合）。仮に申告が必要でも、最近はfreeeやマネーフォワードといった会計ツールでほぼ自動化できます。
とはいえ最初は、「何を経費にしていいの？」「どうやって計算するの？」と戸惑うこともあると思います。そんなときは、最初の1年だけ税理士に相談して、あとはツールで回すという人もいます。
ちなみに、副業を始めたばかりの頃は「開業届」と「青色申告」はムリに出さなくてもOK。まずは**“やってみて、ある程度稼げるようになってから”で問題なし**です。
本当に面倒なのは、「申告が必要かどうか」もよく分からないまま放置してしまうこと。逆に、収益が出てから考えよう、と割り切った方がシンプルです。
学習の段階から心配しすぎると、動き出せなくなってしまいます。確定申告のことは「調べればなんとかなるもの」として、まずはスキルと収益化の準備に集中して大丈夫です。
Q6. 独学でいける？スクール使ったほうがいい？
これはよくある悩みですが、結論から言うと、どちらでもいけます。でも、「どちらが“自分に合ってるか”」を見極めることが大切です。
独学のいいところは、コストが安くて自由度が高いこと。自分のペースで学べるし、最近はYouTubeや書籍、Progateやドットインストールなど無料・低価格な教材も充実しています。実際、独学で副業収益を出している人もたくさんいます。
一方で、**「最初の方向性に迷ってしまう」「調べるのに時間がかかって進まない」**といった壁で挫折する人も少なくありません。
こういった人にとっては、スクールの存在が“地図とガイド”になることがあります。
スクールのメリットは、**「最短ルートで実践的な力がつきやすい」「質問できる環境がある」**こと。特に時間が限られる副業層にとって、これは大きなアドバンテージです。とはいえ、スクールにも当たり外れはあるし、受け身のままだと効果も出にくいので、「自分で手を動かす前提」は変わりません。
もし、「学習が不安で何からやっていいか分からない」「半年後には収益を出したい」という気持ちが強いなら、スクールを“時間を買う手段”として検討してみるのはアリです。
とはいえ、スクールを選ぶのも簡単じゃないですよね。
下の記事では、副業目的で学びたい人に合うスクールを目的別に比較しているので、興味があればのぞいてみてください。
→（※内部リンク：副業プログラミングスクール比較）
Q7. 言語が多すぎて何から始めればいいかわからない
プログラミングを始めようとすると、HTML、CSS、JavaScript、Python、PHP、Ruby…と、言語がとにかく多くて混乱しますよね。よくあるのが、「結局どれをやればいいの？どれが一番稼げるの？」という悩みです。
まず前提として、副業としてのゴールによって“最適な言語”は変わってきます。
たとえば…
- 短期で案件にチャレンジしたい → Web制作（HTML / CSS / JavaScript）
└ LP（ランディングページ）や企業サイトなど、比較的取り組みやすい案件が多い - スキルを深めて中長期で単価を上げたい → Webアプリ開発（JavaScript / Python / PHPなど）
└ システム系や業務アプリなどの需要も安定していて、継続案件にもつながりやすい - 自動化や効率化に興味がある → Pythonでツール作成やスクレイピング
└ 実用的かつ自分の業務改善にも活かせる。法人からの依頼もある
最初にすべてを学ぶ必要はありません。まずは「やりたいこと」「収益までの距離感」でひとつに絞ってOK。
そのあとで、必要に応じて他の言語に広げていくのが現実的です。
迷ってしまうときは、「実際に副業案件として募集されている言語は何か」を見てみるのもおすすめです。
クラウドワークスやココナラで「HTML/CSS」「Python」などを検索して、案件の数や単価感を見てみると、かなり現実感がつかめますよ。
Q8. 本業エンジニアじゃないと稼げない？
この疑問もよく見かけます。「副業で稼いでいる人って、結局みんな本業がエンジニアなんじゃないの？」って思ってしまいますよね。たしかに、本業で経験を積んでいる人はスタートダッシュが早いのは事実です。でも、本業がエンジニアじゃないからこそ、副業で稼いでいる人もたくさんいます。
むしろ、「エンジニアとしてのキャリアを積む」というよりも、“クライアントの困りごとを技術で解決する”という副業的な視点が強みになるケースもあります。たとえば、営業職や事務職の人が、「こういう作業って自動化できないかな？」と考えて、ツール開発の副業を始めた…という例もよくあります。
また、本業がエンジニアじゃない人のほうが、SNSでの発信やブログ、知人経由など“副業らしいルート”をうまく活用している傾向があります。スキルだけで勝負するのではなく、「学習の過程を見せる」「自分の得意な分野と組み合わせる」といった工夫で案件につながることも。
実際に、副業で月5〜10万円を安定して稼いでいる人の中には、本業がまったく別分野（営業、マーケ、保育士、介護など）の人も少なくありません。
「自分にはバックグラウンドがないから無理」と思っているなら、それは大きな勘違いかもしれません。
むしろその視点が、他の人にはない“オリジナルな強み”になることもあります。
Q9. 学習してても将来稼げる保証ないし、不安でやめたくなる
正直、この不安は誰でも一度は通ると思います。学習を続けていても、「これ、意味あるのかな？」「半年後、本当に稼げてるんだろうか…」って、ふと立ち止まりたくなる瞬間ってありますよね。
副業でのプログラミングって、成果が出るまでにどうしても“空白の期間”があります。
知識をインプットして、ポートフォリオを作って、営業して…ようやく初案件。その間に、目に見える成果がないからこそ、不安になるのは自然なことです。
でも実は、「稼げるようになった人」もみんな、**“その不安を抱えながらも、とにかく続けてた”**という共通点があります。逆に、途中でやめてしまった人は、「不安＝やる意味がない」と感じてしまった人が多い印象です。
大事なのは、“不安でも動ける環境”を作ること。
たとえば、同じように頑張ってる人のSNSを見る。月ごとに目標を決めて、小さな成果を記録する。わからないことがあったら質問できる場所を作る。
そうやって「少しでも前に進んでる実感」を持てるようにすると、不安は薄れていきます。
プログラミング副業は、“我慢比べ”ではなく、“積み上げた人が勝つゲーム”。
将来どうなるかは誰にもわかりません。でも、行動した分だけ選択肢が増えていくのは確実です。
Q10. 最初の案件ってどうやって信頼されるの？
副業を始めようとしてまずぶつかるのが、「実績がないのに、どうやって信頼してもらうの？」という問題。自分も「応募してもどうせ選ばれないでしょ…」と、最初の一歩で止まってしまう人はとても多いです。
でも、ここで大事なのは、「信頼＝過去の実績」だけじゃないということ。
たしかに企業側は「この人なら安心して任せられるか？」を見ています。でもその判断材料は、ポートフォリオや提案文の中にある“姿勢”や“丁寧さ”にも表れます。
たとえば…
- 「自分のスキルでどこまで対応できるか」を正直に書く
- 相手の要望をちゃんと読み取って、具体的な提案を添える
- ポートフォリオも“かっこよさ”より“読みやすさ・誠実さ”を意識する
こういった積み重ねが、「この人なら信頼できそうだな」と思ってもらえるポイントになります。
さらに言うと、未経験だからこそできることもあるんです。
たとえば「返信が早い」「納期をきちんと守る」「わからないことをちゃんと質問できる」など、技術力以外の部分で差がつくことはよくあります。
実際、「実績ゼロ・初提案・初心者」でも、ポートフォリオ＋誠実な提案文だけで受注できた例はたくさんあります。
信頼は、“過去”じゃなく“今のあなたの姿勢”でつくられるものです。
まとめ：迷っているなら、まずは「知ること」から始めよう
副業としてプログラミングを始めるのは、たしかにハードルのある選択かもしれません。特に未経験からだと、「自分にもできるのか」「続けて意味があるのか」と、不安が次々に出てくると思います。
でも今回紹介したQ&Aを通して、ひとつでも「あ、自分だけじゃなかったんだ」「それなら自分にもできるかも」と思えるポイントがあったなら、それはもう前進のサインです。
副業は、“いつか時間ができたら”と考えていると、なかなかスタートできません。**まずは情報を知ること。次に、少しだけ動いてみること。**この小さなステップの積み重ねが、いつか「自分にもできる」という確信につながります。
「最初の学習をどう進めるべきか」「スクールも検討すべきか」と悩んでいる方には、副業向けのプログラミングスクール比較も参考になるはずです。
迷いながらでもOK。あなたのペースで進めていきましょう。
→（※内部リンク：副業プログラミングスクール比較）