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海外駐在はエリート?出世する?【出世する理由3つを現役駐在員が解説】

海外駐在はエリートなの?出世できるって聞いたけど本当?

上記の疑問を持つあなた、北米駐在中の筆者が業界や社内事情を解説します。海外赴任前の方、赴任後の方、興味がある皆さまにオススメの記事です!

筆者
筆者は社会人4年目(20代)のときに社内で海外人材として認められアメリカ駐在へ。赴任前のTOEICは驚きの300点台(災害レベルの低得点)。

追記

筆者は海外駐在2年目で昇進、年収が100万円弱UPしました。国内の同期よりも1〜2年早い昇進なので、海外補正は間違いないと思います。ちなみに同じく駐在中の先輩も早めに昇進しました。

海外駐在は基本的に出世コース

筆者
ご安心ください。海外駐在は基本的にエリートコースと考えて差し支えありません。下で2つの大きな根拠をご説明します。

理由1:主戦場は海外=海外人材は期待されている

ご存知の通り、日本国内の産業は徐々に衰退しつつあります。数年前には一人あたりGDPが韓国に抜かれたことで大騒ぎになりました。しかし人口が減少している日本において、このようなゆるやかな経済の衰退は割と理論通りな現象です。人が減り、内需が減れば国内に軸足をおいた企業は売上を上げられなくなってしまいますから。

ということで、日本企業が今後も繁栄を続けるためには海外事業に力を入れ、海外市場を新規開拓することが必須条件とさえ言えます。(日本が人口増加政策をとるか、移民受け入れを決意するかどちらかでない限り)

むしろ、今後は当然のように海外が主戦場になっていきます。日本の人口1億に対し、世界の人口77億ですから… 主戦場に送り込まれるということは、それだけ期待されているということが言えますね。

理由2:膨大な人件費をかけて送り込まれている=海外人材は期待されている

こちらもご存知かと思いますが、従業員を海外駐在させるにはかなりの人件費がかかります。給与、住居、社用車やその他福利厚生も合わせて考えるとその費用は同クラスの国内社員と比較して3倍程度と言われています。

手取り給与として1000万円受け取っている人を例とすると、大体3000万円近くかかっていることになります。

決して好景気とは言えない昨今、本来かからないはずの経費をかけてまで海外に送り込むことは、いわば「長期目線で見た社員への投資」なのです。

これらの理由より、基本的には出世コースと考えられます。どれだけの人件費がかかっているか気になった方はこちらの記事へ↓

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海外駐在の3パターン

海外駐在になった場合、大きく見て以下の3つのパターンのどれかに当てはまることが多いでしょう。自分がどのパターンに当てはまるかによって、今後出世する可能性を見極められる可能性が出てきます。

筆者
出世以外のパターンも解説しているので見ていってくださいね。

出世の1ステップであるパターン

完全に出世の1ステップであるケースです。特徴としては初めての海外赴任にもかかわらずグループ会社社長を任されたり、30〜40代の人材に多い印象です。

上述したように、日本の多くの企業は海外の市場を求めています。そのような中で、事業部長などに就任する際には当然海外での勤務経験が重要となってきます。

理由は、事業部長クラスになると海外グループ会社と頻繁にやり取りしながら事業戦略を練る必要が出てくるためです。ここでネックになるのが「日本の仕事の進め方≠海外の仕事の進め方」を理解しているか否かです。アメリカで仕事をするようになって気づきましたが、日本のやり方はアメリカでは通じません。法律的にも、心情的にもです…ここを理解していれば、グループ会社の経営環境の本質的理解と改善ができると思います。

ということで、一度海外勤務を経験した人とそうでない人の差は想像している以上に大きいです。

筆者
ちなみに僕の会社では、上層部の海外経験がない部署の駐在員及びグループ会社はいつもギクシャクして全くうまく回ってません…

よくあるケースを一つ紹介します。

入社時より国内で様々な部署を経験し課長や部長クラスに昇格して数年経過

ある日突然海外赴任の話が浮上

2−3年ほど海外子会社長を経験し、本帰国

全く新しい部署で部長を経験し、事業部長に昇格

上記に当てはまる場合、出世コースである可能性が非常に高いです。

強化育成枠であるパターン

こちらも出世コースである可能性が非常に高いです。
日本ではノータイトルの社員でも、海外で課長・部長級の仕事を任せられるケースは非常に多いです。

(別の事情として「ノータイトルではお客さんに取り合ってもらえない」という理由もあります。特に営業。)

「マネジメントなんてしたことない」という人が突然課長を任せられるのですから、不安ですよね。ですがそれこそが人事の狙いであり、「役職は人を育てる」は経験上事実です。

筆者
キャパシティを少し上回る仕事を任せて社員の成長効率を意図的に上げる、これが人事業界で言う「ストレッチアサインメント」です。

例えば、日本でこのような経験を積ませるとなると手立ては難しくなります。なぜならその人の役職に合わせた仕事内容になっていないからです。周囲に不公平感を感じさせる原因にもなります。

そのため、状況の全く異なる海外への赴任が妥当な任務となるわけです。何度も言いますが、海外派遣にはたいへん大きなコストがかかります。そのような中で「成長」を促されているのは会社側からの出世候補認定のサインでもあると考えられます。

即戦力パターン

こちらも引き続き出世コースではありますが、少し可能性は下がります

海外事業は国内事業の延長にない場合が多いため、国内で好成績を出している人が海外で必ずしも好成績を出せるわけではありません。

しかし、例えば国内にいながら海外営業で結果を残している人や、中途採用の海外駐在経験者の場合は即戦力として海外に送り込まれるケースがあります。この場合、本人の成長というよりは海外事業伸長のための派遣の可能性が高いです。

中には新規で海外事業が立ち上がるもしくは手直しが必要な場合に救世主的に送り込まれ10年20年、海外を転々とするということもザラです。このコースに入ってしまうと、さらに出世コースからは外れます。理由としては海外事情には非常に詳しくなれる一方、日本国内で顔が効かない事が多く、もはや日本のやり方にマッチしない可能性すらあるためです。

行き場がなくて海外パターン

部課長クラスには到達可能ですが、それ以上は難しいパターンです。

日本は世界有数の「色んな意味でガラパゴス」な国です。顕著なのが日本の風習、いわゆる社会の掟的なものです。あまりにマッチしないと判断され、かつある程度の能力さえあれば海外に送られることがあります。

筆者
要は上司が難を逃れたいだけなパターンですね…多くは語りませんが、このような人も数人見てきました。

本帰国後の配属ポジションで今後の出世を見極められる

帰任の際に赴任前よりも高い役職を用意して貰える場合は出世コースである場合が多いです。
例としては下記です。

赴任前:係長クラス
赴任後:部課長クラス

これであれば順調に出世していくと考えて間違いないでしょう。

赴任前:課長クラス
赴任後:課長クラス

逆にポジションが変わらない場合は黄色信号です。

また本帰国後1−2年という早いスパンで海外赴任を提示され、前回と同ポジションの赴任である場合も黄色信号です。

赴任中の成績が大切

上記どのパターンであれ、海外赴任中にどれだけ会社に貢献できたか、が大きなポイントになります。会社側の期待を大きく上回るような成績を残した場合はさらに出世コースに近づくことが予想されます。

もし海外赴任中、もしくはこれから海外赴任になる人は、フルパワーで業務に励みましょう!!

筆者
海外駐在は大変なこともありますがその分成長できることが多いと感じています。JALやANAのマイルが思う存分貯められるのも駐在員の特権…!!(年に数回海外旅行にタダで行けるレベル)それではアメリカでお待ちしています!
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