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海外駐在は転職に有利な理由5つ!求人も探してみた【海外駐在中の筆者が解説】

結論から言います。

海外駐在は転職に有利です!!

自分の経験と周りの動き、そして人事の生の声を踏まえて解説していきます。

(筆者は筆者はいくつかの会社の採用担当者とも個人的に仲良くさせてもらっているので、そちらの情報も惜しみなく盛り込んでいます。

本記事はこんなあなたにオススメ

・海外駐在中で、一刻も早く転職したいと考えている人

・海外駐在から帰任し、転職してみようかなと考えている人

・もし海外駐在が転職に有利なら手を挙げてみようかなと考えている人

筆者のスペックも念のため公開しておきますね。

筆者スペック

・30代前半(むしろなりたてホヤホヤ)

・独身

・一部上場企業勤務

・海外駐在中

 

海外駐在経験者の市場価値が高い理由

ここ数年、日本ではグローバル人材の需要が急激に高まっています。その理由は日本企業がこぞって海外進出を目論んでいるためです。

その理由はズバリ、内需(国内需要)が減少傾向にあるから。日本では人口が減り続け、2050年には1億人を切るという試算もあります。人口減少は内需を減らし、国の衰退を招きます。そのため企業は需要の旺盛な海外に進出し、より多くの売上を狙うという構図です。

お察しの通り、企業の海外進出には海外ビジネスに活かせる能力を持つ人材が必要です。下に一例を挙げます。

 ・異国のビジネス文化を知っていること

 ・マネージャー経験があること

 ・コミュニケーション能力が高いこと

 ・外国語を話せること

 ・環境適応能力が高いこと

外国で長期間生活するとなればそれだけでもかなりの適応能力が必要になってきます。ましてや海外赴任ともなれば日本勤務時と比較して大きな案件、上の立場に抜擢されることが多いです。このような理由から海外駐在経験者は「グローバル人材」とみなされ、市場価値が高い人材であると言えます。

筆者
それぞれについて簡単に解説していきますね!

理由1:異国でのビジネス経験がある

海外メンバーとスムーズにビジネス上のやり取りをするには「諸外国の文化」や「仕事の仕方」について感じたり学んだりすることが必要です。「日本の当たり前」が海外では通じないことがほとんど、という環境で仕事をバリバリこなす駐在員はそういった経験を多数乗り越えてきているはずです。

例えば何が違うのか?駐在員間で話すことの多い日本とアメリカのビジネス常識の違いをいくつか挙げてみます。

ビジネス常識の違い

・名刺はただの紙切れ

・会議の開始時間は目安(余裕で遅刻する)

・ジョブホッピング(転職して昇進)が普通

・上下関係はほぼ無い

・人の仕事は一切手伝わない

・やりたい仕事を積極的に主張

・給与、昇進は自分で推薦

・ジェンダー、人種、肌の色、病気など話題に出すと訴えられる

・上司から叱られることはないが、突然クビにされる

・仕事が残っていても定時帰り

・有給は年度内にすべて消化する

・・・

まだまだありますが、まずはこんなところでしょうか。ジェンダーなどの話題は日本でも「ハラスメント」として案件化することはありますが訴えられることは少ないと思います。

筆者
筆者が駐在先企業で現地人に対して中途採用面接をした際も、自分の質問内容にはかなり注意を払いました。冗談ではなく、訴えられることがありますからね…筆者の上司はガチで訴えられかけてました…

上記の例のように、日本の常識にとらわれていては「問題を起こさず仕事をする」というだけでも困難を極めます。というわけで、日本の当たり前が通じない世界で仕事をしてきた、という経験はグローバル企業の採用担当から見ればとても貴重であることがおわかりいただけたでしょうか。

筆者
筆者の企業もグローバル派なので全社員の3%ほどが海外駐在しています。僕自身はエンジニアですが「海外駐在したことのある人事部担当者がいない」ためなぜか代打で新規赴任する人へのオリエンテーションも協力させていただいてます。笑  人事部はそれだけ経験者の生の声を大切にしているということでしょうね。

理由2:マネージャー経験があること

海外駐在では「現在の役職よりワンランク上の立場を与えられる」事が多いです。

・日本でヒラ社員→課長(係長)

・日本で課長→部長

のような感じです。場合によっては課長から子会社の社長に抜擢されることもあります。

このようなワンランク上の立場でのマネージャー経験は非常に重要です。なぜなら、日本の多くの企業体では年功序列のため、年齢により就ける役職がある程度限定されています。入社してすぐに部長になる人は殆どいませんよね。

つまり、同世代で日本勤務の人材と比較すると、海外駐在経験者は難易度の高い組織運営を経験している可能性が高いということ。

筆者
実際に、「ハイクラス転職」という枠組みで転職サイトを探してみると必ずと言っていいほど「マネージャー経験」について書く欄があります。

コミュニケーション能力が高いこと

two men laughing white sitting on chairs

こちらも転職で重要視される要素ですね。近年の組織運営の傾向として、「トップダウン→部下の意見をうまくまとめて業務遂行」というものがあります(人事部談)。部下の意見をまとめるため、もしくは上司に自分の考えを伝えるために必要なのがコミュニケーション能力です。

海外駐在では英語でのやり取りはもちろん、文化的背景の異なる中で仕事をしなければいけません。そのような環境の中ではおのずと鍛えられるのがコミュニケーション能力なんですね。

筆者
筆者もたまに日本の本社に出張すると「ボディランゲージや表情をコミュニケーションソースとして使ってて分かりやすい」と言われるようになりました。現地で仕事をしていると意識せずとも身につくものなんですね。

外国語を話せること

通訳でもついていない限り、現地社員と自分でコミュニケーションをとる必要があります。そうなってくると嫌でも外国語が身につきます。海外赴任時に使う言語として特に多いのは英語です。

楽天なんかもそうですが、企業がグローバル化していくに従って英語を使う頻度が劇的に増加していきます。筆者の会社でも月に一度の米国との開発会議にて英語を使わせられるため、日本社員は発表前になるとバタバタしているみたいです。

今後、英語は話せて普通、という時代に移っていくでしょう。そんな中で英語でコミュニケーションの取れる駐在経験者は重宝すること間違いなしです。

環境適応能力が高いこと

green-leafed tree on desert

文化的背景、言語、全てが異なる異国の環境では心身ともにとても大きなストレスがかかります。実際、筆者の会社では海外赴任後3ヶ月以内に体調不良で帰任する人が一定数います。

筆者
あれ、こないだ来たばっかりじゃないの?もう帰っちゃうの?

なんてパターンも割とあります。

そのような人がいる一方、数年間の駐在を完走した人は「適応能力が高い」とみなされ、重宝されます。転職先の企業でも駐在任務をゲットできる可能性も高まりますね。

グローバル人材は転職市場に少ない

red tulips on yellow tulips field

グローバル人材が転職市場で人気な理由は今まで解説したとおりです。では、どれだけの海外駐在経験者が転職市場に存在するのでしょうか?

筆者の会社では現在駐在している人の割合は約3%ほど、経験者も含めると15〜20%ほどになるでしょうか。駐在経験者はエリートコースの人が多いですから、転職したがらない人も多いです。ということを考えれば、転職市場に存在するのはおそらく10%以下でしょう。

かなりレア、というわけではありませんが少ないことは間違い無いですね。

海外駐在をしていた元同僚の転職体験談

筆者と同じ現地会社に勤めていた同僚は、筆者の知る限り9割ほどが帰任後に転職しました笑

転職経験者の彼らに、インタビューして見た結果が以下です。

※ちなみに彼らの年齢層は35〜45歳くらいです。

・年収アップの可能性が高い

・周りの同業同世代よりも圧倒的にラクに転職できたと思う

・転職先の同世代より給与が高い

・ワンランク上の立場で雇ってもらった

【体験談1】年収がアップした!

一般的に、転職して年収アップする人は30〜40%ほどに留まると言われています。そんな中、彼らは全員が年収アップに成功しています。これは素晴らしいオプションですね。

ちなみに筆者の会社で日本勤務から転職した人の半数程は年収ダウンしているイメージですから、割と信憑性が高いのではないでしょうか。

【体験談2】圧倒的にラクに転職できた!

面接のステップが本来より少なかったらしいです。担当人事のマル秘発言によれば、海外駐在経験により優遇されたとのことです。さらに、受けた企業はほとんど面接に落ちてないらしいです。

筆者
単純に本人のスペックが高いだけの可能性もありますが…笑

【体験談3】転職先の同世代より給与が高い

ほぼ採用が決まり、あとは細かい確認事項を残すのみという段階で、給与交渉ステップがあります。

その際、海外駐在員は駐在時の給与を基準として打ち出せるので有利に働き、人事側も多少考慮してくれるそうです。

筆者
良ければ〜100万円ほど変わってくるようですよ。

【体験談4】ワンランク上の立場で雇ってもらった

前職で係長だったのが課長として雇われたという話も聞きました。彼の場合はちょうどそのくらいの年齢だったこともありますが、昇格試験をスルーかつ転職も成功、年収もアップなんて羨ましい限りですね。

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